学習障害(LD)を中心に子どもの生きづらさについて書きます。
LD(学習障害)は知的障害とは本質的に異なります。
知的障害は全般的な発達の遅れですが
LDの子どもたちには全般的な発達の遅れはないのです。
にもかかわらず特定の学習の能力に困難さが生じます。
特に読みの困難さは目立ちます。読字障害とかディスレクシアと言われます。
算数障害は算数の困難さです。
知的障害のお子さんの場合は周りもそれに見合った要求水準になるのですが
LDのお子さんの場合はその子がわからないということが周りにはわかりません。
だから、まわりは
「これくらいできるでしょ。」
「できるのになぜしないの。」
「時間をかければできるはず」
という接し方を悪気なくしてしまいます。
そのことで本人も葛藤を抱えます。
それは「なんでこんなこともできないのだろう。」
という感覚です。
「こんなこともできない」とわかるつらさ、
これがLDの子どもたち、
軽度の知的障害の子どもたち
通常学級にいる境界線知能と言われる子どもたちの
共通する悩みです。
その結果様々な二次的な問題を生じやすいということになります。
次回は、そういった子どもたちをサポートする上で
どういった考え方をするのかを
お伝えします。
読んでくださってありがとうございました。