9月27日(日)第12回ホッとタイム★しゃべりばがあるので、今日は、「発達に課題を持つ子どもの進路」について書いてみますね。
特別支援学校や特別支援学級はかなり手厚い支援、特別な支援が必要な生徒の教育の場です。だから、生徒:教師の比率も一般校のような30:1とか40:1ではありません。
通常の学校がなぜ30人学級や40人学級なのかというとそれは全体への指示だけで理解していけるからです。
でもこれは大体8割から9割のお子さんの話です。
実は5~10%のお子さんは全体指示だけではついていけていないのです。彼らは個に配慮した支援も必要な子どもたちです。
(「も」の字を強調したのは彼らは全体指示も大体はわかっているからです。だからちょっとしたサポートがあればいいのです。)
私の考えとしてはこの5~10%のお子さんへの支援がもっともっと充実すれば地域で学び続けることも可能になるし特別支援学校のマンモス化解消にもつながるのにと思っています。
卒業後はみんな地域に戻るわけでやっぱり地域とのつながりはとても大切です。だからもっともっとこの5~10%の層への支援が深まることを願っています。
そのためには支援学校は今以上に特別支援のノウハウや成功例、経験談をどんどん地域に情報提供をすべきでしょうね。
地域に開かれた支援学校はその存在自体がすでに支援になっていると思います。
宝塚発達心理ラボも細々とですが情報提供を続けていきます。
その5~10%の、通常の教育の中で学んでいるサポートされるべき子どもたちの置かれた教育環境が特別支援学校や特別支援学級のカリキュラムとどこがどう違うのかというと
通常の学級は教育課程の変更は原則認められていないというところだろうと思います。
学級経営を無視しては日本の教育はできません。
集団の中でどう育てるかクラスの一員としてどう育てるか。そして決められた教育課程の中で彼らに何を学ばせるのかどうサポートしていくのか問題数や時間配分をどうするのかなどということが大事なわけです。
特別支援学校のセンター的機能というのが学習指導要領の中にも明記される時代になりましたが特別支援教育コーディネーターが通常校に対してどこまで的確な助言できるか
そして学校の先生と言われる方々がこの5~10%の子どもたちへの支援が的確にできる力量があるかどうかがインクルーシブ教育への成功の鍵を握っていると思うのです。