今日は宝塚不登校の会「サポート」さん(2020年活動終了)主催の、不登校から考える学習会「不登校だった私から あなたへ」の内容をふりかえります。
不登校から考える学習会「不登校だった私から あなたへ」
学習会ではセルフヘルプグループ(当事者たちの会)の存在の重要性を熱く語っておられました。
困っているときは「私こんなことで困っているんだけど、何かいい方法ない?」のように、オープンであるほうが、絶対いい結果を生むそうです。閉じこもったり、内緒にすることでは、何も解決しないのだそうです。
そしてもし困った出来事があったとしても、当事者の対処能力が高く、かつソーシャルサポートが大きければ、ストレスや自分の弱さをずいぶんフォローしてくれるのだということでした。ソーシャルサポート・・・って大事です。
当事者同士はつながらないとだめ!それもネット上ではなく, face to faceでつながるべき!!であるともおっしゃっていました。
「専門家がいつも正しいとはかぎらない!疑ってかかることも大切だし、当事者が「それは違う!」と言っていくことも大事だ」とおっしゃっていました。この際、セルフヘルプグループの役割はとても大きいとのことでした。
待っていてもなにも始まらないですよ・・とおっしゃっていました。
テーマが不登校・・ということでしたが、基調講演がセルフヘルプについてだったので、そちらの印象が強かったです。
パネリストの方々は、昔、ひきこもっていたけど今は社会的に成功してる方々(社長とか管理職などばかり)だったので、
「よーし!おれもあんなふうになるぞ!」と思える現ひきこもりの方と、
「社会復帰のハードルってやっぱり高い・・・。あれは無理かも・・・。」と思ってしまう方に分かれるかなぁ‥と感じました。杞憂ならいいのですが。
会場からの質疑応答で、ある老人から
「何か取り柄があってひきこもっている人は、のちのち社会で活躍できると思うが、何の取り柄もなく、勉強もできずに、パソコンばっかりして、家に閉じこもっている若い人には、もっとしっかりしてもらわないと!仕事にもつかず、我々の生活を支えてもらえない!」
という発言がありました。言いたいことはわかりましたが、あまりにストレート過ぎて聞いていてなかなかきつかったです
でもパネラーのひとりが
「とりえのない人なんていないです。まだスイッチが入っていないだけですよ。」とおっしゃってくださったのには救われました。
講師の先生も、「働くことはよいことだ」「健康であることはいいことだ」という価値観を、一度疑うことを提案されました。「働かない人の尊厳」についてきちんと考えたいとおしゃっていました。