2018年3月2日(土)の宝塚発達コミュニティ花 2周年記念講演「幼児学齢期に育みたい事と それに必要な関わり~成人期の実践を踏まえて~」寺尾孝士氏 を振り返ってみます。
「幼児学齢期に育みたい事と それに必要な関わり~成人期の実践を踏まえて~」
北海道にある星が丘寮は自閉症に特化した60名定員の成人の施設です。IQ35未満で重度の自閉症の方々がそこでこころ穏やかに生活されている事実に心底感動しました。
パニックや他害行動など粗暴な問題だらけかと思いきやとても落ち着いて暮らしていらっしゃいました。
癇癪でしか欲求表現できなかった人たち。これを力でSTOPさせていた時代が星が丘にもあったそうです。
どんなことができてどんなことができないかしっかり課題分析することでどうかかわればいいかが見えてくると言います。アセスメントなしに接すると自分たちの感覚で接してしまいますよね。
星が丘では「絵で描けないことは伝えない」ということを守っていらっしゃいました。
コツは視覚的構造化とルーティーンによる構造化です。
「介入って大人の自閉症の方にとっても鬱陶しいもんです」とおっしゃっていました。本当にそうだと思います!
先生のお話の中に
・細切れのパッチワークのような支援の現状
・今の学校教育へのもどかしさ
をたくさん感じました。
「学校での思いつきで役に立たない作業学習はやめて!」というのにはショックでしたし図星でしたね。
もうすぐバザーがあるから・・から始まって毎回作る商品が変わる現状がありますしね。商品が先か子どもが先か・・。
また、県からいろいろな課題が下りてきてその準備に振り回されている現場の現状もあります。県教委も県民や国からのプレッシャーがあるのだと思いますが。
先生たちはみんなそれぞれ頑張っているんですが、それが本当に子どものためになっているのかもう一度吟味しないといけないですね!