ご質問がいくつか来ています。ご本人様から公開への了承を頂けたご質問は全体で共有していきたいと思います。
Q:言葉が遅れています
5歳の男児の母です。息子には明らかな言葉の遅れがあります。今もほとんどしゃべりません。夫の転勤が多く、私も新しい土地ではなかなか友達ができません。だからいつも二人で過ごすことが多いです。ことばの遅れた子どもと付き合う際に大事なことは何ですか。自分なりに息子に一生懸命 話しかけてはいますが何の進展もなく、あせってしまいます。
A:
ご質問ありがとうございます。ことばについてはいろいろな考え方があります。しかしすべての支援の基本は「子ども自身のことを知る」ということがまずスタートかなと思っています。「ことばが出ない」ことだけに一点集中しないことが大切です。
「どんなことが得意でどんなことが好きでどんなことが苦手なのか」それがまずあって、その上で、その子の特徴や発達レベルを正確に知るために発達検査も有効かと思いますし、もし、ことばが出ないことが聴覚が原因ならば、聴力検査もいるでしょう。
正確なアセスメントのためには必ず正確な基礎資料が必要です。どんな関わり方をしたらいいのかどんな環境を作ってあげたらいいのか・・ということにつなげるためには、素人判断や愛情だけでは明らかに不足だと思います。きちんと調べてもらえるところに一刻も早くつながるとともに、特に関わり方や環境の設定のコツを一緒に考えてくださる方ともどこかで出会えるといいですね。
これには専門的な知識がいるかもしれません。療育の先生方ならばこの分野はよくご存じかと思います。医療+教育=療育 ですもんね。医療だけでもダメですし教育だけの愛情で突き進むのもダメですよ。慣れない地域での子育ては本当に大変ですよね。まずはどこか同じような悩みを持つ保護者同士でつながることからはじめませんか?ネットで探せば色々出てきます。自分に合いそうなところと出会えると思います。子どものために勇気を出して一歩踏み出されてみませんか?情報は力になりますし仲間の存在は親のこころを強くします。