発達に凹凸のある子どもの発達検査や知能検査を、週に1~2人ペースで取っています。検査をして結果をまとめて検査報告書を書きます。面談の中で日頃の見立てと検査の結果を比較しながら話し合っていきます。
「検査なんて誰がとっても同じ」と乱暴なことをおっしゃる方もいますが、やはりベテランの方は、子どもを飽きさせないし待たせないので、一単位時間にできる検査の量が違います。これはそのまま子どもへの負担の軽減に直結します。検査者の手際の良さは大事です
準備にもたついて「ちょっと待ってね~。」が多いとてきめん子どもの集中力が切れてしまいますからやはり熟練した心理士は不可欠です。
K式であれば子どもの様子を見ながら、検査者が自由に順番を決められるので、より楽しい時間を子どもと過ごせるでしょう。終わったあと、子どもに「楽しかった」と言ってもらえる検査であればその検査は成功と言われる所以です。
検査を生業としているベテランの心理士さんは、休みの日も勉強会や学習会に出向いて、自腹を切って一生懸命勉強されています。そして報告書の書き方もよりわかりやすいものをお互い検討し合っています。発達年齢を出すところまででしたら、練習すればある程度できます。そのあとの、支援までつなげられるかのアドバイスができるかどうかに日頃の勉強の差が出るでしょうね。
検査結果を、単に結果の報告だけではなくその後の支援にまでフィードバックできる病院や機関がもっともっと増えればいいなと願います。
「2歳で申し込んで、受けられるのが2年後の4歳。子どもはすっかり成長しました。」という話が普通にあるのが残念ながら発達検査の現状です。この現状をなんとか打破したいと思っています。