【HSP★Q&A①】
とても繊細です。人の何気ない言葉をずっとひきずってしんどくなってしまいます。HSPかもしれません。今度病院に行ってみようと思いますが正しく診断されるには何が重要ですか?(40代女性からのご質問)
【ラボ子からの回答】
HSPは病名ではなく気質です。
お医者さんに行こうとまで考えていらっしゃるのですね。
毎日がお辛かったことでしょう。
お医者さんの中にはHSPのことをご存じない先生もいらっしゃいます。
DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版)に
HSPの記載がないからです。
HSPは病気ではないです。
何度も書きますがHSPは病名ではなく気質です。
ただその人にとって生きづらさが存在するのならば
自分を守るためにも自分がHSPかどうかを
知っておきたいと思う気持ちは理解できます。
発達障害を例に出して話をしますね。
正しく発達障害と診断されるには何が重要か
・・・ということから見ていくと
発達障害を診断するとき、大人の場合は精神障害とセットであることがほとんどです。
つまり現在何かメンタルに問題があるから受診しているのです。
小さいときから何か特徴があったのか
大人になってから何かがあったのか。
これが診断の鍵となります。
例えば、うつ・統合失調症などは大人になってから発症します。
何か素因があるものの、大きなきっかけが何かあって発症します。
発症するまでは基本的にはその人は大きく困っていなかったわけです。
これに対して発達障害の場合は、子どもの時から数々のエピソードがあります。
それらのエピソードがつながって今のしんどさに至っている…と考えていきます。
つまり、小さいときどんな生活をしていたのか。
このエピソードが存在することが
発達障害を診断するときの鍵になります。
HSPかどうか…ということを考えるとき
この捉え方は大事です。
今のしんどさはもちろんですが
小さい時のエピソードも思い出してもらって
自分の気質を成育歴を全て含めて
客観的に見ていくというのは
診断されるされないに関わらず
自分を理解する大切な鍵だと思います。