研修報告

【高等学校における通級指導】第2回伊丹市合同研究会 研修報告

今日は通級指導を担当されている先生方の研究会に参加してきました。

大学での学生支援についての実践紹介、効果的な縦の連携についてなど
大学の先生からお話を聞いたり、地域の通級の先生方とディスカッションしたり・・と実り多い90分でした。

印象に残ったことをまとめてみます。

小学校で通級を使っていても中学校では使わない生徒が多い

小→中へのつながりがなかなか難しいようです。中学校になるということは思春期に入るということです。みんなの目を気にして通級に行くのをためらったり、進路に不利だと考えて特別な支援から距離を置く子もいるそうです。

通級慣れしている子の存在

通級慣れということばは初めて聞きましたが・・・・
①お世話されることに慣れている
②自分をわかってくれる人のみに心を開き、そうでない人には本心を出さない。
という傾向が見られるそうです。

大学での学校に来ない学生へのアクション

最初のうちはまだ登校してくれる学生が多いので、最初にきちんとルールなど伝えておくことが大事だということです。

・色々フォローしてもダメなケースももちろんあります。「ここまでやって授業に出てこなければもう面倒を見れないよ」と最初に言っておく。
・学生に選択のチョイスを与える。
・大学はこうあるべきという概念を捨てる。

声での連絡は嫌がる学生が多いので、メールかLINEで連絡するそうです。

困ったときに人に相談できることは大切

大学での教育相談はどんなに体制を整えたとしても、基本「相談が自発的にできる」人のみがそれらを活用できるわけです。
つまり、自分の弱みや不安をきちんと言語化できたり、もちろん相談できる力、困り感を訴える力が育っていることが大切なわけです。

高校ですべきこと―学習の面白さを確認する

小中で勉強についていけなかった子どもたちは「勉強はつまらない」「勉強は苦痛だ」と考えている傾向が強い。だから高校ですべきことの一つは「学ぶって面白い」ということを再確認させることだそうです。学習の楽しさを実感できている生徒は、大学での学生相談に抵抗なく入れることも多いからです。

不安を言語化できることは大切

「大人は何の助けにもならない」「大人は説教するだけの存在だ」と考えてしまう子は相談にすら来ません。強み・弱み・不安を言語化し、周りにSOSを出せる力はとても大切だそうです。

次回は1月26日(火)とのことで、ぜひまた参加できるといいなと思います。

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