今日は知的障害についてです。
今回のDSM-5への改定で精神遅滞→知的障害になりました。
遅滞ということばに差別的な響きを感じる人もいるのでこちらの名称のほうがいいかもですね。ちなみにわたしが新人だったころは精神薄弱と言っていました。今思ってもひどいネーミングです。
さて新しい診断基準では知能指数だけの重症度分類はないです。
生活適応能力を重視します。
・学力領域
・社会性領域
・生活自立能力領域
の3領域を軽度~最重度の4段階評定とします。
乳幼児期(5歳以下)の状態像として
全般的発達遅滞(Grobal developmental Delay:GDD)が、加えられました。
GDDは言語と運動面の両者に顕著な遅れを示す乳幼児(5歳以下)の診断名です。
5歳以上でも身体的問題や行動的問題等により十分な知的評価ができない場合は
特定不能の知的障害(Unspecified Intellectual Disability)となります。













まとめますね。
DSM-5での知的障害には、
知的障害(知的発達障害)
全般的発達障害(GDD)
特定不能の知的障害
の3群が含まれます。













おまけですがIQ70未満を示す知的障害は、0.8%という報告があります。
そしてIQ30未満の知的障害におけるASDの併存率は8割にのぼるとのことでした。
知的障害だけへの支援、ASDだけへの支援・・・・という捉え方ではなく
両方ともを視野に入れた支援がこれからも大切になってきますね。